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ピンの場合

ひどい病院もあれば、自分に向いている病院もあります。
灯台もと暗し、てやつか?
徒歩でいける距離の公立病院の心療内科を受けました。

先日のひどいクリニックの経験があったので不安でしたが
自分の気力だけじゃどうにもこの精神不安を持ちこたえさせる
ことが出来なかったので。
おとといも会社帰りの電車でパニック起こして救急車で
運ばれちまいましたからね。親にもこれ以上迷惑をかけられない。

例のごとく、外来受付してから2時間ほど待たされたけど、その間
何人かの患者が心療内科に診察に入っていった。若い女性、中年の
おじさん、おばさん、杖ついたおじいさん。悩んでいるのは私だけじゃ
ないんだなあ。しかも、一人が診察室に入ってから大体出てくるまで
30分くらいかかる。じっくり話を聞いてくれる先生のようだ。

私の番。診察の前に何枚もの問診票を書いて提出してあったので
それに沿って話をする。私の場合、今一番困るのは、動悸と共におこる
「自分が誰だかわからなくなる。見ている世界そのものの存在意義が
わからず恐怖に陥ること」  この恐怖を消したいし、そんなことを考え
なくなるようにしたい、と訴えた。

先生いわく、こういう状態を「離人感」というらしい。これはパニック障害患者の
症状の一つだから、特に私の頭がおかしいわけではないですよ、と
静かに答えてくれた。
治療方法は、やはり薬が基本。動悸や不安を抑える薬を常用しながら
様子を見ていくしかないという。薬に頼ること自体が不安という人もいるが、私の
経験上、自分の気力だけでこの病気を跳ね除けるのはまず不可能だと
痛感した。先生もそういっていた。

薬を飲み始めてからは驚くほど正常でいられる。そして正常に生活できることが
こんなにも素晴らしいことなんだと心から思える。

思い切って家族や友人に相談してみた時も、理解されないのではという不安とは
うらはらに、皆親身に支えてくれたし、聞いてみれば「うちの親もそうだった。」
「私も実は同じ症状で不安だったんだ」「となりのおばちゃんも若いときカウンセリング
うけてたらしいよ」とぞくぞく体験談が出てきたよ。

今の時代、鬱だのパニック障害だのは、風邪と同じくらい流行モノだということが
判明しました。ただ、表面にでないから、この病気になったことが無い人の
理解を得るのは難しいのも事実。私も通院のため会社を休みっぱなしで、部内では
冷ややかな視線を受けましたが、そんなことより今、回復に向かって生きていられる
喜びの方が大きいので気にならないな。

日本人の70%はうつ病らしいし、気分が優れないときは怖がらずに病院に
行くことをお勧めします。あくまで私の経験から得た感想だけどね。

by pika_No1 | 2006-02-02 23:55 | 脳内診療所
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のらりくらり


by pika_No1
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